18.カピタンの話 冬の微睡

散歩の途中にツイ立ち寄ってしまうStarbucks。 誰もが知ってるシンボルマーク『セイレーン』。美しい歌声で船乗り達を岩礁に誘き寄せ、舟を座礁させ難破させるという伝説の妖精。

屋号はハーマン メルビルの海洋冒険小説[白鯨]に登場する捕鯨船ピーコッドの一等航海士、ミスタースターバック君の名前が由来。主人公じゃない。

シアトルの一軒のコーヒーショップのオーナーがなぜ彼の名前を屋号に選んだのか?

主人公はイシュメール青年。アメリカの田舎から出てきて港町ナンタケットで銛打ちクイークェック(人喰い人種と噂のある南海の島からやってきた)に出会う。捕鯨船ピーコッドに共に乗り込む。自分の片足を食いちぎった白鯨“モビィディック”への復讐に燃えるエイハブ船長…。遠い昔、一気に読んだ。

でも一等航海士スターバックがコーヒー好きだと思わせる場面はなかったなあ。創業者が土地柄もあって思い入れがあったのだろう…きっと。

街角のテラスのあるスタバの椅子で最近味を知ったチャイのトールカップ🥤を飲む。

愉しみは昔読んだ一節を思い出し、想像しながらの居眠りかも。

by Captain 溜 2025/01

余談
スタバの店員にロゴと屋号の由来を知ってる?って声をかけた。優しく笑いながら「黒いエプロンをもらう時に勉強しました!」